ほんの一握りの間の幼児期(5歳まで)をどう過ごし、どう育てるか。
悩んでいる保護者の方、たくさんいると思います。
そんな方へ、少しでもお役に立てたらいいと思い、今回はこちらを書きたいと思います。
ポイント!
幼児期は大事な『土台(基礎)』を作る時期です!!
『土台(基礎)』とは、思考力・言語能力・運動能力・芸術能力などの基礎の事です。
家もしっかりとした土台がないと倒れてしまうように、私達も強い土台(基礎)が必要なんです。
土台を身に付けた人は、それを活かし、更に伸ばし続け、強く大きくなります。
ではなぜ、土台作りは幼児期からなの?
例えば、音の認識能力の育成は、5歳ごろを過ぎてしまうと難しくなると言われています。
幼児期からネイティブ英語に触れて生活していた子は、英語のRとLの発音を簡単に聞き分けます。聞き分けるだけでなく、日本語にない、R、L、thの発音もこの頃から使っていればきちんと発音できます。
それほど、幼児期にすべきことは、幼児期にしか育たない『土台』があるのです。
かといって、過剰に先取り学習をさせたり、無理矢理知識を詰め込む必要はありません。
土台で重要になるのが、
- 地域社会 (自然や人との触れ合い)
- 家庭 (愛情としつけ)
- 幼稚園・保育園 (集団生活での活動)
1.地域社会での教育
たくさんの人と交流する、外に出て自然と触れ合う、家族以外の人と新しい関係を築くなど。
今はいろんな国の人と交流できる場も増えてきているし、多国籍の料理も日本で食べられます。こういった異文化体験・交流も子ども達にはとても良い刺激に繋がります。
2.家庭での教育
家庭の中での教育は、親だからこそできる教育があります。親からの愛情、しつけなどにより、子どもの心身の基礎を作ります。叱責も愛情の内ですが、その後は、子どもにわかりやすい説明やフォローを大事にしましょう。
その他、幼児期のテレビの見せすぎやオンライン・動画など、刺激的なシーンや言葉使いなど、教育上悪い物や、過激なシーンを見せるのは脳に逆効果を与え、別の問題を引き起こす可能性がありますので、注意しましょう。
3.幼稚園・保育園での教育
ここでは、集団生活から学ぶ教育があります。家庭では体験できないような、習慣、社会など、集団生活を通して、たくさん触れる事ができる場所が、幼稚園・保育園です。
実は、一日の中で園で過ごす時間は長いです。幼児期の子どもの1日は『大人一ヶ月分の価値 』があると言われているほど、幼児期の一日は大切なのです。だからこそ、園を選ぶときには、自由遊びばかりではないか。外遊びがあるか。どんな事を園で教えているか。保育面、衛生面など、いろんな方向から考えて決めたい所です。
——– ここで、ちょっと寄り道! ———
日本と海外の幼児教育の違いについて
海外
幼児教育への意識が高い ・・・自分の意見を主張する=能力を高める教育
テレビで海外の子ども達の授業風景を見た事がないでしょうか。先生が質問をすると一斉に全員が手を挙げて、発言求める風景。
日本
幼児教育の認知度が低い・・・子どもに経験をさせるきっかけを与えない=自己肯定感の低下
勉強がしたくない、楽しくない…やる気がないなどの感情の表れ。
といっても、日本にも海外にあるような人格形成の土台を培うような教育の場は増えています。早くから気づき能力を高めるような教育に力を注いでいる家庭も多くなっているのも事実です。幼児期からの環境で子どもの好きが増え、小学校に進学してからの成長も変わっていきます。
一度しかない、この大事な幼児期!
親が幼児教育を知り、子どもに教育の環境を整え、ともに成長していくことが大切です。
我が子がよりよい人間関係、社会生活を送る事ができるようになる為、幼児期からの土台(基礎)作りを一緒に楽しく作っていってください。そして幼児期に身に付けた強い土台があれば、それを踏み台にして自力で成長できるようになります。